[農薬という神経毒] |
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家屋のシロアリ対策のコマーシャルをテレビで見るようになった。 家を「おいしい」と言う意外性はブラックユーモアとも言えるかもしれないが、シロアリを模した人々が画面に広がり埋めていく気持ち悪さは、どうにも頂けない。
確かにシロアリはいやだ。
「生き物をやっつける」効能のある代物は、基本的に"毒"と考えられる。
それらは、生き物の細胞のどこかをターゲットとしている。
現代建築技術の発展の中で、シロアリを寄せ付けないために、畳や床下に有機リン化合物を仕込むなんてことを思いついたのは、いったい誰なのだろう。
けれど、その床の上に暮らし、畳の上に座わったり横たわったりする家の住人たちのことを、その計画はまったく考えていない。
シロアリをやっつけようとして、人がやっつけられてしまう。
私は、おそらく10年ほど前からだろうか、電車やバスに乗って座席に座っていると、肌がビリビリしてくる耐え難い異常な感覚を感じることがあった。
先日も、東武アーバンパークライン(旧東武野田線)の古めの車両に乗った際、次第に胸元や腕などの皮膚がビリビリビリビリしてきて、降りるまでの間、耐えるのが大変な辛さを感じたことがあった。
直前に乗っていた別の電車ではまったくそんな感覚はなかったから、その日の体調のせいではない、と言っていいだろう。
「新幹線に乗れない 農薬被爆列島」(長谷川 煕著)という本を、見つけて読んだ。
しかし電車やバスや飛行機の金属部分や床はまだしも、消毒後洗い流したり拭き取ったりもできるだろうが、取り外しのできない座席の布は、薬剤を吸い込み、長く保持されることが想像に難くない。
電車には必ず発着時や目的地を告げる時刻表がある。
「新幹線に乗れない」の本には、農薬の空中散布や、公共建築物での有機リン化合物の影響についても書かれている。
たとえ今大丈夫な人でも、他人事ではないのだと思う。
CMに乗せられるな。 20014.5 [MIOの世界]トップページへ クリニックのサイトへ |
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