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 心身相関・心理療法


自律訓練法 (講座サイコセラピー3)★★★★・・・「気持ちが落ち着いている、両腕・両足が重たい、温かい」といった言語公式を用いる受動的注意集中の訓練によって、自律神経の調整とストレス緩和がもたらされ、心身が調整されて自然治癒力が増すという、心理療法の技法。心身症の治療・予防に有用。著者は同様の本を多数書いているので、ストレスを強く感じていて何とかしたいと思っておられる方は、どれかを選んで読んでみられるといいのでは。2005年現在、ゴマブックスのものが一般向け簡潔で実用的なようす。

イメージの治癒力★★★★★・・・イメージを抱くことで、リラックスし、治癒を促進し、時には意識下に隠れた治癒を妨げる要因まで探るのがイメージ療法。その実際的なハンドブック。載っている台本の文章を自分で録音して試みてみることもできる。

ヘッド・ファースト・・・ひたすらコメディ映画を見て笑うことで、自らの膠原病を治した著者の本。読みたいと思いながらまだ読んでいない・・。

笑いと治癒力★★★★★・・・2005年に読み、本サイトの記事 人間と科学 を書いた。コンパクトにまとまっていて医学の素人にも分かり易く読んで希望の持てる本で、自然治癒力の入門書としてお勧め。

椅子がこわい★★★★・・・著者は3年間酷い腰痛に苦しみ、あらゆる治療が無効で、最後に心療内科で治った。自分の中の「作家夏樹静子」を支えきれなくなったという心因による腰痛だった。心身相関の実在を具現する闘病記。

心が生かし心が殺す★★★★・・・心と治癒力との関係について、系統的に書いたロングセラー。ストレスがどう働くか、そしてストレスコントロールのための、瞑想法・自律訓練法とイメージ法・バイオフィードバック法について説明。比較的わかりやすい。

リラクセーション (講座サイコセラピー12)★★★★・・・ストレスの多い現代社会に生きる者として、それが心身の問題につながらないよう適度にリラックスすることは、重要でありまた困難なことである。漸進的弛緩法・自律訓練法・バイオフィードバック法・呼吸・瞑想・イメージ法など、心理療法の分野で行なわれている、種々の有効なリラクセーションの技法を紹介。

腰痛は<怒り>である★★★・・・腰痛を中心とする筋骨格系の痛みの多くが、身体構造の異常によるものではなく、心的要因(抑圧された怒り)による心身症であり、それを理解することにより消退するという、ジョン・E・サーノ医師のTMS(Tension Myositis Syndrome)理論を説明した本。

快適睡眠のすすめ★★★・・・睡眠は、体調を整えるとともに病んだ皮膚を癒すためにも、非常に重要なものである。しかし私は夜型で、規則正しい早寝早起きの生活をしようといつも四苦八苦しながら、それでも成功せずに相変わらず自己嫌悪を抱き続けている。朝型の人が羨ましい限りだ。そんな私や、良い眠りの取れない多くの現代人にとって興味深いであろう、睡眠のメカニズムにまつわる様々な話題について述べた本。

からだの声を聞きなさい★★★・・・人生に於いて癒しと幸福を得るための精神の訓練の研修会を主催するカナダ人女性が、その方法論を書いた本。カナダで大ベストセラーになったそう。上手くいかないことが多いと思う人、なぜ生きるのか分からなくなりそうな人など、すべからく自分の心の姿勢を見直したい人の助けになりそうな、実践的な本。

病気が教えてくれる、病気の治し方★★★★★・・・こちらはドイツの大ベストセラー。前の本が幸福なら、こちらは病気に焦点を当てている。身体に出た症状は、どれも心中に意味を持っているという考え方に基づき、あらゆる病気の解釈を提示する。世界と人間と病気に関する解釈(第1部の総論)、個々の病気に対する解釈(第2部の各論)、いずれも驚くほどユニークで面白い。やや難解だったりついて行けないと思ったりする部分もなきにしもあらずだが、それを差し引いても一読の価値ありと思う。特に慢性病で悩んでいる方には。何か新しい発見がありそう。

朝が来ない子どもたち★★★★・・・教育問題に詳しい臨床心理学教授が、現代社会の病理をひも解き、それらがニート・アレルギー・鬱・青少年犯罪などに繋がっていく過程を独自の視点で分析して非常に分かりやすく説明している。解決策をも自明となってくる、実践的な分析である。